土方歳三最期の一日の通し感想。1から9まで。日数にして1/5~1/24の約20日間。その間は時間が空けばこの感想のことを考えるという日々を送ってきた。しかし全てを通しての感想を書き終えた今でも消化不良感が残ったままとなっている。構成がまずかった、時間が足りなかった、と言えれば楽なのだろう。けれどそれでは意味がない。そこでここでは気になったことについてのみ書いて、感想としてば終わりにしたいと思う。何となくそれはそれで良い気がするのだ。一人の人間の死を観て、例えドラマであろうとすっきりしたいなんて考えることの方がそもそも間違っているのかもしれないから。
すっきりしたいなんて考えることの方がそもそも間違ってる、、、か。あぁ、そうか。なんか分かってきたかも。もしかすると私は非常にまずいネタばれを読んでいたのかもしれないな。いや、この場合はネタ(話のすじ)という表現は適当ではないか。それはえぇと、そうだ。NHK公式にあった作者(三谷氏)の言葉の 敗者だけが見ることのできる、絶望の淵から顔を覗かせた「希望」。それが僕の描きたかった「五稜郭」でした。に代表される製作側の想いってやつだ。 少し振り返ってみる。この続編が製作されることが分かって以降、当ブログでは出来る限り追いかけてきた。もちろん記事にしたのはごく一部だが、私自身はほぼ全てについてチェックしていたと言っていい。そしてそれらの情報を追っていく中製作者側から出てきたのは、土方歳三という一人の人間の死を描いたドラマであるにもかかわらず、「希望」「未来」「諦めないこと」「生きる」といった前向きな言葉ばかりだった。もちろん、それが悪いとは言わない。製作者はそういう想いを込めて作ったということなのだから。正直製作側がどういう想いで作ったからと言って受け手がどう観ようとそれは勝手なのだから。しかし私はどうだったか。このドラマから何か希望を見出さなきゃいけないというどこか強迫観念のようなものを感じてしまったのではないだろうか。 実際に続編を観た結果。特に初見時。私が一番強く感じたのは希望でも未来でもなく、土方が死んだことによる喪失感だったのではないかと今なら言える。そしてそれはごく当り前の感想なのだ。ドラマという創作物を通してとはいえ2年も付き合ってる人間が死んでしまったのだから。だというのに私ときたら製作側の意図に影響され、そんな素直でもっともな感想をどこか無理やり捻じ曲げようとしていたのじゃないだろうか。「土方は死んでしまった、でも何だかすがすがしい気分だ。」というような。 はは、無茶苦茶だ。そりゃ混乱もするわ。人間やはり自分の気持ちに正直なのが一番だってことだな。20日間かけて感想を書いた結果、あれ?となった自分の気持ちは間違ってなかったってことだ。その時点でもやはり心のどこかで「走れー鉄ーーー」というような前向きな気持ちに持って行かなくてはという思いがあって、でも実際は土方の死がショックでそんな気になれないというギャップ。あれ?となる。そういうことか。この気持ちに気付けただけでもアホみたいにしつこく感想書いた意味があったかも。時間が必要だっただけなのかもしれないけど。 ふ~・・・・。 ちょっと別の意味ですっきりしたようです。読んでる人を置いてけぼりなのはいつものことなのでお許しを。しかも結局宿題にたどり着かないまま時間切れ。本当は最初の段で言い訳をして、宿題書いて終わりのつもりだったのにな~。でももう宿題なんてどうでも良いやとなりそうだ。いやいや、それではだめですな。ところで宿題って何だという話だけど、 (■土方が榎本に近藤を重ねようとしたこと) ■「死に場所を探していた」問題 の2つでした。ただし、土方が榎本に近藤を重ねようとしたことについては最初こそ驚いたけど、全体を通してみると土方って榎本のことが結構好きだってことがわかったのでこれはなしで(すみません)。下についてはこのせいでこれまたかなり悩まされたので絶対に書きたい。 で、終わりかな。
by kage_cha
| 2006-01-25 08:05
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